朝日の「患者を生きる」

勿論、子供が病気になるまでは、新聞の「患者を生きる」という欄をあまり読むことはなかったと思う。また、読んだとしても、「そういう話もあるのね」という他人事にしか受け取られなかった。

現在は、いろいろな病気や怪我などの治療方法が進み、結局、老化の最たる結果としてがんが死亡原因の上位を占めることになる。不老不死は不可能だし、全てのがんを治療することも不可能だ。

どのように治療し、それがかなわぬ場合にはどのようにその時を迎えるか、ということか。

子供の病気は違う。治ってほしい。生命の可塑性を反映して、細胞分裂でちょっと不具合が起きて暴走しているかもしれない。でも、体は若い。心も若い。生命力も希望もある。

今は、元気に暮らしている子供。他の子と同じだけの時間が残っていると信じて、でも、今日を大切に暮らして欲しい。

 

父さん