診断下る

ある日、小学生の息子が急性白血病と診断されました。

 

先月から、サッカーでの動きが鈍い、と指摘され回りから厳しい風当たりを受けていました。そのころ気温も異常に高かったので、夏バテかなと思っていました。

 

近くの山にカブトムシを探しに行きました。なんと、クワガタとカブトムシを見つけて家に帰るとき「父さん、なんでうちは5階にあるんだろうね。1階だと楽なのに」と。5階まで登る体力がなかったようです。

数日、鼻血が出て止まりにくい状態でした。私は気づきませんでしたが、足の回りにアザもありました。サッカーが原因と思っていたのですが。

小学校に登校するときも、途中で動けなくなってしゃがみ込んで居たと言います。

とうとう、授業中に動けなくなって、妻に引き取りにくるように連絡がありました。

かかりつけの小児科に行って、念のため血液検査をしました。医師はその時点で「お母さん、この血液、ちょっとおかしいよ」と言いました。翌日は休診日なので、翌々日の朝一番に検査結果を聞きにくるように言われました。

検査結果を聞きにいくと、予約順序は関係なしに一番に呼ばれ、「紹介する大病院に直ちに行くように」と言われました。

大病院では、歩くことができず妻がおんぶして受付に行ったそうです。新しい病院だったので、息子は珍しそうに「空港みたいだね」と言いながら華やかなロビーを眺めていたと言います。そして、骨髄検査の結果、急性白血病であるという診断が出て、息子は即時入院となりました。

 

「お母さん、家に帰ろうよ。ぼく、車椅子に乗れるから、あれ使って帰ろうよ」

 

(遅くなりましたが、少しずつ綴ってみたいと思います.)