2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

発熱、内臓機能、など

父; 化学療法では、いわば毒物を体に注入して、その後、薬物と癌細胞などが適切に排出される必要がある。詳しいことは分からないが、子供の内臓にかなりの負担を強いるものらしい。大人では耐えられないような大量投与だと、噂に聞く。幸い、息子の血液検査…

病院のご飯

ちゃんと三食、ご飯が出てくる。おまけにおやつも。 だけど、治療中はぜんぜん食欲がわかない。濃い味の匂いを嗅いだだけで、おえーってなってしまう。 始めは、ソウメンをお願いした。ソウメンなら食べられるから。ソウメンばっかり。次はふりかけを特別に…

抗がん剤治療の毎日

2013年10月11月12月 基本的に3週間くらいを1セットの抗がん剤治療をして、少しお休みして、 の繰り返し。お母さんは一日も欠かさずに、付き添いに来てくれる。院内学校もある。 週末は調子が良ければ帰宅できるけれど、点滴がつながっているとダメ。このチ…

造血幹細胞移植ドナー

僕には低二倍体という染色体異常があるので、造血幹細胞移植をする治療計画になった。 白血球のタイプHLAは、3つの因子で特徴付けられて、それがセットになって一つの染色体に乗っている。染色体は一対あるので、3つの因子のそれぞれに遺伝子が二つある。一…

お母さんが帰るとき

病気の治療は、基本、抗がん剤を計画どおりに飲むこと。とても変な匂いのするものや、気分が悪くなるものがある。とても辛い。吐くこともある。 そして、もっとも辛いことの一つが、骨髄注射だ。髄液系統に白血病細胞が入って行かないように、抗がん剤を直接…

2013年9月

父;ネットで検索すると、白血病の子供を持った親の記事がヒットする。詳細な記録に胸が傷む。自分はそのような記事を書く習慣が全然ない。日常が呆然と過ぎていく。子供が一時帰宅した。白血球(好中球)の回復のスピードが期待よりもやや遅いらしい。骨髄…

一時帰宅

2013年8月の夏休みも終わるころ、僕は外泊を許された! これまで、同じ部屋の友達が外泊を度々しているのがとっても羨ましかった。最初の治療が一段落して、ぼくも一回帰宅して良いことになったんだ。1ヶ月以上病院にいた。なんの前触れもなく突然病院に閉じ…

2013年8月

ぼくは頻繁な点滴や輸血のために心臓に近い血管にカテーテルを挿入された。点滴をつながれると、自由を剥奪された気持ちが襲ってくる。囚われの身。窓の外を歩くおじさんさえ、羨ましい。 そう、僕は、4人部屋に入った。そこには小学生の友達がいて、一緒に…

最初の対応

思い出しながら書いてみる。 入院して検査の次にまずやったことは、輸血。役立たずの白血球もどきで血液が満たされていて、酸素を運んだり出血を止めたりできないから。ダルさや、あざ、鼻血の原因は、血液が本来のお仕事をできていないからだった。 親に許…

久々のプール

退院後の大冒険。2014・6・10 今日は友達と、市民プールに行ったよ。去年ほどには体力が回復していないから、全然思うようには泳げなかったけれど、全部で100mは泳いだと思うよ。気持ちよかった。少しずつ、普通に戻っていくんだ。

入院、カテーテル挿入、それから

去年、初夏のころに僕は白血病と診断されて、突然入院した。 普通に暮らして、普通に学校に行っていたのに、ダルくて検査を受けたら、即入院だって。信じられない。これからどうなってしまうのか、ぼく。母さん、お願いだから僕をおうちに連れて帰ってよ。こ…