2013年8月

ぼくは頻繁な点滴や輸血のために心臓に近い血管にカテーテルを挿入された。点滴をつながれると、自由を剥奪された気持ちが襲ってくる。囚われの身。窓の外を歩くおじさんさえ、羨ましい。

 

そう、僕は、4人部屋に入った。そこには小学生の友達がいて、一緒に3DSとかのゲームができた。テレビは有料。気分が良い時はみんなでゲームをした。学校はちょうど夏休みだからお休み。

 

病院のご飯はおいしくない、ような気がする。お母さんが朝から夜まで付き添ってくれる。ご飯をしっかり食べなさいって言うけれど、むり。食欲がわかない。薬によっては吐きそう。ぼくはこれからどうなるんだろう。

 

夜、お母さんは家に帰っていく。やっぱり寂しい。