サッカー大会、敗退

幹細胞移植からもうすぐ400日。

サッカークラブに行っていた時ほどは体力がもどっていないけど、普通に走ったり階段登ったりはできる。

 

日曜日のサッカー大会は、上手な友達が自分のチームの試合に行って、こっちの試合には出られなくなってしまったので、残ったのは僕を含めてまあまあの友達ばかりだった。これじゃ、だめだって思った。

試合が始まると、はじめから押されっぱなしで、ひやひやした。でもなんとか切り抜けていて、0−0だった。と思ったら、ボーンってミドルシュートを格好良く決められちゃった。えぇーっ。全然予想してなかったよ。

キーパーも全然動けなかったみたい。もう、敗戦の気配がどよーーん。だめか。

 

後半、相手の学校はメンバーを総入れ替え。数が多いからそうなるんだ。うちは休んでいる友達とかいるから、2,3人だけ代わって、大体そのまま残留。そして後半は結構攻めることができた。シュートも出た。味方がフリーになって、「いけーぇ!」ってなって。。。。どうしてそこで外すんだよ!!

最後の笛がなる5秒前にも、完全フリーの友達が焦っちゃって、「コロコロ」ってシュートを外しちゃった。

 

ピピッー

「負けた」

友達が、悔しさと恥ずかしさ?で泣いちゃった。僕だったら、やっぱり焦ってはずしちゃったかな。

 

お母さんが「友達を責めちゃ、絶対だめだよ」って言ってたけど、そんなことわかっているよ。キャプテンやってた友達も泣いちゃった。悔しいなぁ。

 

お風呂に入るときに、お父さんに聞いた。「僕が移植室にいた時、僕の足、どれくらい細かったの?」「お父さんの腕くらいじゃないか?」「移植室を出るとき、僕ね、『意地でも』って思って、歩いて病室に移ったんだよ。そしたら、看護師さんが『えらいねぇ!』って言ってくれた。病院のお友達もそういえば、歩いて移植室から出た、って言っていたよ。体を動かさないと本当に筋肉が無くなっちゃって。。。普通はベッドのままとか、車いすとかで移植室から移動するらしいよ。」

 

お父さんは、ニコニコしながら聞いてくれた。そして、「今、サッカーができるなんて、去年は夢を見ていたみたいだね」と言ってた。