釣り行き、成功

ようやく、お盆におばあちゃんの家に行ってきた。まちに待った、魚釣りをやった。

 

14日の午前、疑似餌で魚釣りを初めてやった。引き潮だったのに、なんといきなり大物が掛かった!お父さんが丁度家の方に引っ込んでいて、一人で釣っていたときだったので、めちゃくちゃ慌てた。これまでで一番の引きの強さ。浅かったので、なんとか釣り上げた。けれど、バケツがなかった。猫が寄ってきた。困った。針に引っ掛けたママ、家の方に走っていると、魚が落ちた。「お父さーん!」叫んだ。

お父さんが家から出てきて、「おおっ、すげーぇ!」と驚きの声を上げた。30cmくらいの銀色の魚だった。

調子にのって、港での魚釣りを、今度はお父さんと一緒に続けた。しばらくすると赤茶色の根魚が釣れた!大きな口をしていて、25cmくらい。地元のおばさんが言うには、「煮付けにするとおいしいよ。高級魚だね!」。とってもうれしい。有頂天。お父さんは、餌釣りで小アジを釣っている。

お昼近くなってきたので、もう帰らないと、と思ったけれど、港の隅の方でまた当たりがあった。きっとここに住んでいる根魚だから、これはお昼ご飯を食べた後に、再挑戦することにした。

昼食後、あのポイントに急いだ。糸の先に疑似餌がついているだけの、簡単な仕掛けなので、釣り竿とバケツを持って、港の隅に急いだ。糸を垂らすとすぐに当たりがあった。何度か糸を垂らすと、釣れた!あの、赤茶色の魚の、一回り小さい奴。やっぱり、うれしい。それ以来お父さんがぼくのことを「せんせい、せんせい」と呼んで、からかってくる。悪い気はしない。

夕食前、お母さんが困った顔をしていたけれど、夕食には、お皿山盛りの焼き魚と、魚の煮付け、そして最初に釣った魚はお刺身になって、食卓に並んだ。ご飯ではなくて、魚でお腹が一杯になった。

忘れられない、夏休みの思い出になった。

帰省が終わり、おばあちゃんの家を出て、自宅に戻る日の朝は、なんとなく寂しくて、

うつむいていた。お父さんが「どうしたのぉ?」って分かっているくせに聞いてくる。大きく手を振っておばあちゃんの家を後にした。

YouTubeで観た疑似餌釣りは初めてだったけど、大当たりだった。また、ここに来て、大物を狙うぞ。